ヨーロッパでの移民(難民)問題 ー ドイツ人の綺麗言

タイトルの雰囲気は重い感じになってしまった。
しかし実際に起きていることは重いので私が自分の目で見たり感じたりしたことについて率直に記事にしてみたいと思ったしだいです。ただ、一つの記事だけで書ける内容ではないので他の機会にもまた書くとおもう。

欧州の難民問題の発端はメルケル首相この人である。彼女は公の場で首相の座を2021年に降りると明言したがその遠因、というか直接の原因は難民問題であろう。どちらにしても結構長く首相の座にいたのでそろそろ辞め時という部分もあったのかもしれないが、難民問題が起きる前の彼女のドイツでの人気具合を思い出すとこの問題がなければ彼女がまだ続投する意思を表明しても不思議ではない気ががする。実際彼女の実力かどうかは明言できないもののドイツ経済は実際良かったし(というか絶好調)今もまだ十分良いので、その点を考えるとドイツ国民にも十分受け入れられたことであろう。

何故この難民問題が起きたか。メルケル首相がなぜEU圏の南もしくは東の国境沿いで堰き止められている難民を急に受け入れだしたかについては、チラホラと説得力のありそうなニュースや分析記事があるのでそちらを読んでもらったほうが早い気がするが、要約すると彼女の独断だけではなくドイツ国民の感情的な後押しがあったからという。
私が初めに難民について気が付いたのは2014年辺りからで、やたらとに移民についてどうのこうのと、私の周りの知識人的な、なおかつ左寄りっぽい雰囲気のドイツ人が話題にし始めたから。私は自分のことで忙しかった為ちょうどそのころはあまりドイツ関連のニュースなどを読んでおらず、初めのころはたいして気にしていなかった。しかしある時から急にフェイスブックなどで難民に関する投稿が増え始め、もちろんその投稿主達は前述の私の周りの人たちだったりするのだが、とにかくやたらと難民関連の話が目耳につくようになってきた。結局2015にメルケル首相が他のEU諸国を無視して独断で難民をドイツに受け入れることを決定したのだけど、その背景にはメルケル首相だけでなくそれほど少なくない左寄りの政治思想を持つドイツ人の支持があったからであろう。因みに声高に「難民を入れろ!」みたいな主張はほとんど聞こえなかったけれども、遠回しに「我々は困っている人を助けなければいけない。そうあるべきだ。」といった物腰は落ち着いていながらも理路整然とした意見は結構多かったと思う。ナチスでの過去があるために、また経済も良かったため余裕があったので、ドイツの左寄り側の人達を中心に移民に対して人道主義的な態度を見せる人が急に増えた。

そんで結果はすでに皆さんの知っての通りだが、現在ではそこら中に(自称)難民による問題があふれている。以前はほとんど外国人がいなかった治安の良さそうな地方の都市、さらに郊外の都市とは言えないが大きめな町のような地域まで雰囲気の悪い難民たちが増えている。正直こんな田舎のほうまで来たのか、と私もおどろいた。これはとある田舎町の話なのだが、その町には大学があり(アメリカやヨーロッパにある田舎にある大学街といった感じ)田舎の割には結構な数の日本人交換留学生が来ていて、そういう大学生の人たちの知り合いが結構いた。そんで話をしているとある日偶然その街の中央駅の話が出てくる。女の子に限って言っていたのが「変な人に駅前でからまれる」とのこと。そこで試しに次のような質問をしてみたところ、やはりそうか、と思わせる答えばかりが返ってきた。
「その絡んでくる奴って男だったんだよね、質問なんだけど目の色とか肌の色は? 白人でドイツ人ぽかった?」「いや、典型的なドイツ人ではないと思う。浅黒かったりあまりドイツ人という感じは確かにしない」「要するにいわゆる白人という感じではなかったんだね?」「うん、言われてみると肌は白くなかったし髪も黒かった」

実際の難民やホームレスはこんな風に路上で寝ない。必ず政府から公的支援として寝床と食料を与えられるため、こういったイメージは西ヨーロッパ諸国では存在しない。もしこういった人を見かけるならそれは自ら進んでしているだけである。

彼女たちはこういう連中に絡まれているときは取り合えず避けることしか考えてなかったため、私との会話をきっかけにその連中の特徴について初めて再確認したようだった。結局ここで言いたいのはこういった無礼な野郎連中は難民だったというわけだ。しかもこいつらは一人ではなくたいていグループになっているようで(一人ではナンパもできない臆病者というわけ)、「チーノ! チーノ!」とドイツ語で中国人という意味の単語を交換留学生の女の子に投げかけていた模様。ゴミくずのような連中ですな。
すでに以前大きなニュースにもなったりしたけど、年末年始のケルンで性的暴行も含めたイスラム系の男の暴徒たちによる女性をターゲットにした犯罪も、「ああ、起きてほしくなかったけどやっぱり起きたか」という感じでニュースを見ていたのだが、前述の田舎町での出来事も規模が小さいだけで全く同じことと私は見ている。

こういった問題がニュースなどでドイツ人に知れ渡ってからドイツ人の態度も急変したようで、まだいくらか難民受け入れに肯定的な意見を持つ人もいるものの、大方のドイツ人は難民政策に違和感を感じるようになってはきている。こういった難民はほとんど男で、しかもアルジェリアやモロッコなどの実際はシリア難民とは関係ない国から己の出身国を偽って不法入国してきた経済難民も結構多くいて、この阿呆たちが問題を起こすときはたいていドイツ人の女性がターゲットにされるので、難民受け入れを肯定していた周りの女性たちは反対とは言わないものの以前のようにフェイスブックで肯定的な投稿をすることはめっきり減ってきている。なんだかんだ言っても自分がターゲットにされると思うと綺麗事ばかりは言っていられないのであろう。

この件についてもそうだが、日本でも同じようにも感じるが左寄りの知識人というのは肯定的に言えば高貴で理想主義的であり、否定的に言えば非現実的な妄想に取りつかれやすい独善的な人たちと感じる。極右や異常な国粋主義も大いに問題ではあるが、こういった風に理想に走るのは非常にドイツ人的であり、彼らはナチスなどの悲劇的な歴史を客観的に見て自分たちの陥りやすい問題が何かという事を未だにしっかり認識していない気がする。日本でも「ドイツ人は保守的である」と考える人もいるかもしれないが、それは間違いではないと思うのだが、保守的であることと理想主義であることは全く相いれない主義という事ではないはずなので両立するとは思う。(しかしそもそも保守主義の定義は何か、理想主義の定義は何かという問題にもなるが。人によって解釈は若干変わってくると思う。)私の見る限りではドイツ人は保守的かつ理想主義に走りやすい人たちで、普段は地道な節約と質素な生活を尊重する一方で、感情に訴えかける理想のようなものに触れるとそう言った主張や理論に身を投じやすい人たち。なので実際ドイツ人は自分たちが気が付いていなくても、心に秘めた理想を建前に綺麗ごとを話す傾向があると私は感じる。そしてそれに突っ走って問題に突き当たったときは途端に黙り込む(笑) そしてその間違った結果が自分の非現実的な理想からくるものという事はどうやらあまり深く追求しないように見える。とはいっても問題にはぶち当たっているのでそれ以上進むわけにはいかず、どこか悶々としながらばつが悪そうに不機嫌そうに元居た場所に引きこもるという感じだろうか。この難民問題のような大きな視点での社会的問題だけではなく、一見何でもないような私生活上の多種多様な生きざまもこういった問題に面することが多いようで、実際私もそういう場面を知り合いのドイツ人の行動から垣間見ている。あとややこしいのがこういった「理想」(もしくは妄想 ^^;)は普段見えにくいので、結構仲がいいと思っていた友達にそういう部分があるのを見つけ、その内容が結構意外なものだったりして驚かされることが多々ある。普段真面目そうなのでその分驚かされるわけです。

メルケル首相が難民受け入れを突然始めたのは彼女自身のドイツ人的問題だけではなく、その他ドイツ人に多く見られるこういった理想主義の突然の爆発のようなものが背景が原因で、特にこの現実離れした難民の受け入れ政策は普通のドイツ人の民意も結構重要な役割を果たしていたという事を理解しておくことが大切だろうというのが私の意見だ。

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