ミュンヘン周遊 その1

旅行といってもバイエルン州には住んでいた事もあり、私にとってミュンヘンへ旅行をしたところでそれほど目新しいものが待っているわけではない。ただ暫く来ていなかったのでこの地域の名物料理(名物といえ単調な食べ物である)を食べたくなっただけである。白ソーセージはドイツ全域にあるLidlやAldiといった低価格で有名なスーパーでも格安で買えるので(2€前後)わざわざそのためだけにミュンヘンに来る必要はないのだが、雰囲気も一緒に味わうために来ているようなものだ。
早速レストランでも食べたし、普通の肉屋で売っている白ソーセージも土産として買ってみた。ちゃんとした肉屋(原則として肉しか売ってない店)を4店舗ぐらい回ってみたり、その一方前述のスーパーの安いやつも気になったのでそれも買ってみた。気が付いたら全部で4キロぐらいの量になってしまった。帰ってからじっくりと味比べをしてみると正直それほど大きな差はないように感じる。塩味の強弱といった違いはあるが、あくまで各個人の好みの違い程度であろう。基本的にはあっさりとした味であり、またプリプリとした触感なので誰にとっても食べやすい。

ミュンヘン名物白ソーセージ
味比べ用のお土産。写真では分かりにくいがちょっと買いすぎてしまい持ち運びが大変でした。
カイザーシュマルン

カイザーシュマルンというウィーンの辺りから伝わったであろうデザートも私の好きなこの地域の名物である。とはいえこのデザートについて正直に言うと、まるで厨房のゴミ箱に見つかるであろう料理人の失敗した、または客の食い残した、パンケーキの残りを再度集めて皿にがさっと盛りつけた上、お上品に誤魔化すため粉砂糖を振ってみました、といった感じの風貌であり、腹が減って食べている最中は特に気にならないのだが満腹になってくると冷めた思考になるのかして、この一品が一種の生ごみのように見えてくる。クソカスに言ってしまったがたまに自分で作って美味しくいただくので、結構気に入ったデザートではある。ミュンヘンはドイツの中でも一番物価の高い都市とされ、とくに観光客の集まる中心部はどこで何を食べてもドイツらしくないほどに高い。この写真にあるカイザーシュマルンはミュンヘン以外なら観光客の集まる場所でない限り通常は8€以下であるが、ミュンヘン中心部だと平均13€程する。しかも他の地域で食べるより若干量が少ない。やはりミュンヘン中心部で食べようとすると観光客向けの飲食店ばかりなのでで仕方がないとはいえ、普通のドイツ人からするととんでもない値段である。私もこういった(失礼ではあるが) 特に特色のないドイツ名物料理をわざわざミュンヘン中心部で食べることはこれまで無かったため、正直この値段には驚いた。ちなみに上の写真のカイザーシュマルンはまだ良心的な値段でたしか10.5€程度だったと思う。それでも他の地域で食べるよりは高いが、量がかなり多くてっきり2人前かと勘違いしてしまうほどだった。この店は”Waldfee”という名前で店。看板はピンクの乙女チックなデザインでちょっとけばけばしい感じなのだが、その見かけとは裏腹に普通のオーストリア料理店である。バイエルン州、特にミュンヘンはオーストリアとのつながりが歴史的にも強く当然文化的なつながりも多い。先ほども言ったがカイザーシュマルンもオーストリアで生まれたデザートと考えられており、この店で提供されていてもなんも不思議ではない。ミュンヘンという事を考えると値段の割には量が多いのでお勧めである。ちなみにレストランの住所はここ(Occamstraße 13, 80802 München)。

ちなみに白ソーセージのようにカイザーシュマルンもいろんな店で試してみた。とあるデザート専門店で注文したカイザーシュマルンは次のような感じであった。フルーツやらブランデーやらが一緒になっており、ちょっとゴージャスになってはいるが所詮はただのちぎったパンケーキである。また値段は15€ぐらいしたと思う。写真を見ただけでは分かりにくいが量も先ほどのより少ない。でもおいしい。

ちょっと豪華バージョン

ちなみに以前北ドイツのブレーメンのとある店でカイザーシュマルンを頼んだ時はたった5.9€だった。その時の写真がこれ。量はそれほど多くはなかったがデザートとしては十分すぎる量で値段はミュンヘン中心部での値段が詐欺に思えるほど安いが、むしろこれが普通である。探せば更に安い店もあるだろう。(ミュンヘンで食べたものはどれもそこそこ量があり主食級であった。バターもたっぷり使うのでカロリーに注意しておこう)

ブレーメンで食す

温かくしたアプリコットの付け合わせもちゃんとついて(このような付け合わせは店によって違う)なかなかおいしかった。生地の硬さは店によっていろいろであり、こも店のはフワフワしていてかなり私好みである。一方ミュンヘン中心部で食べたのはやや硬めに思えた。

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