ドイツ知識人の日本に対しての偏屈さ

私のドイツ人の友達が時々遊びに来る。友達と言っても若干歳は離れていてもうすぐ大学を卒業する年齢である。しかし欧米人は大学生中頃になると実際の人生経験の少なさから来る未熟さが隠れてはいるものの、表面上の社交性や言葉遣いそして行動力はかなりしっかりしてくるので、要するに立派な大人である。なので10代中頃まではともかく大学生ぐらいになると表面上の幼さがほぼ消えて、自分が年上だとか年下だとか関係なしに友達としての関係が成り立つのが欧米社会である。

そして、余談だがもう一つ付け加えると、人によるとはいえ、欧米コーカソイド人種の顔は結構早く老ける傾向があるので10代後半ですでに日本人的感性では30代前半に見えるような人も珍しくない。そういう意味で尚更外見は人によってバラバラでわかりにくい。こういった事も追加要素として相手の年齢をそれほど気にしないという人が多い。

意識高い系ドイツ人(自覚無し)

さて話を戻すが、このドイツ人とはそこそこ長い付き合いで、私がルクセンブルクに来た頃とあることをきっかけで知り合った。彼はルクセンブルク近郊の大学に通っており、日本についても若干知識を持っている。面白いのは彼の趣味が日本の古い映画を鑑賞することである。私の聞いたことがないような映画や、私の親父世代が見ていたような映画について詳しかったりするので時々驚かせてくれる。一方アニメとか漫画は嫌いなようで、いわゆるオタクと呼ばれるようなアニメファンを嘲笑っており、なかなか味のある趣味を持っている野郎である。

彼との普段の会話ではふとした瞬間に簡単に政治の話がでてくるので要注意である。しかも私自身が政治絡みの話を見逃すことができない性格なので殊更厄介だ。特に白熱した議論になるのが日本絡みの話であり、それに続き邪悪で愉快な隣国3兄弟である中国・韓国・ロシア、そしてアメリカについても喧々諤々な状況に陥る。

ちなみにまだ若い彼のことをドイツ知識人というのはやや言いすぎな気もするが、彼は標準以上の教養を持っており、中流ヨーロッパ人らしく英語にも官能で、各種文系寄り学問や(それに対して私が同意するかは別だが)政治や経済問題にも彼なりの視点で意見をもっており、少なくともこう言った学術的視点を持って議論できる下地があるという意味で知識人界の一端を担う一人であることは間違いがない。

私が彼のようなドイツ人の知識階層と関わって感じるのは、彼らの大多数は左翼寄りの考えを持つことが多いことだ。しかもタチが悪いのは日本やアメリカの左翼と同じで自分が左翼的に偏っていることを自覚していないばかりか、むしろ自分たちが普通という考えであり、あまつさえ自分達以外の政治的見解をなんの躊躇もなく見下していることである。どこまでも自分の都合の良い視点で物事を解釈して批判を展開し、それ以外の意見は下等な馬鹿話として見下したり笑いのネタにするのである。論理的に辻褄が合わないことを指摘してもゆっくり考えて反論などはせず、すぐさま意固地になって言い返してくるその様子は彼らの一見知的に見える話し方とは裏腹に、本質的にはただ単にプライドが高いだけの幼稚な人間そのものである。

例えばある日私が自分のアパートで天ぷらを彼にご馳走していた時だが(別に天ぷらって難しくはないので欧米各国での知名度の割には難易度が低い日本料理だと思う)、何かの場面で中国と世界経済の依存性の話がでてきた。毎度彼と政治経済的な話になると軽く数時間が過ぎてしまうので、とりあえず話をまとめると、彼曰く日本も含めた西洋自由民主国は経済面で中国に依存しているのでどんなに中国が悪事を働こうとも、それに対して文句を言おうとも絶対に依存から脱出できないとのこと。例えばアメリカの鉄鋼業界(他代表例がUSスチールなど)は中国の安い製品に押されており、そのためこれら企業は壊滅的であり中国からの輸入鉄鋼抜きではアメリカ経済(そして各製造業)は成り立たないという主張であった。

私はそれに対して、

私「いや、確かに中国を筆頭とした低価格鉄鋼により苦戦はしているとはいっても中国製鉄鋼がなければアメリカが生きていけないというのは極論じゃないか?そもそも苦戦しているとはいってもアメリカの鉄鋼業界はいまだにかなり大きいぞ?」

と反論すると彼は、

彼「いやアメリカの鉄鋼業界は壊滅状態で一度企業が衰退すると技術者たちもクビになり、また稼働率の低い各種機材も老朽化して使えなくなってくる。そのため人材や機材の再確保は大規模な資金が必要となり非常に困難だ」

私「えと、それは何を根拠に言ってるの?そういう統計的事実があるわけ?そもそも技術者はまた雇えばいいし、なんだかんだ言っても機材は最新のものをまだ持っているだろうし、ちょっとあなたの言い方は極論過ぎない?」

彼「いや技術者は一度いなくなったらまた育成しないといけないから無理。機械などについての投資も莫大なので企業に金がない状態でそんなことはできない」

私「😡」

公正な議論とはなんだろうか

あーいえばこう言うとはまさにこの状態で、こう言うやりとりが数時間続く(何言っても意味がないと感じながらも議論を続ける私にも責任はあるが)。彼によると何がなんでもアメリカの鉄鋼業が再起不能であり、そのため中国に依存しなければいけないと言うことらしいが、この糞屁理屈は完全に彼の主観による妄想にしか思えない。
ちなみに少し調べて見ると確かに自由貿易という競争下においてアメリカ鉄鋼業界の優位性は低いのはある程度正しいが、アメリカ国内で消費される鉄鋼等はかなりの割合で自国内の企業が賄っているようで、はて、3億以上の人口を抱える世界最強の先進国であるこの国の鉄鋼業が、中国云々という理由で完全廃業すると結論づけるのは妄想するにも度が過ぎる。そもそも鉄鋼は一国の経済活動に欠かせない基幹産業であり、いくら自由競争とはいえ廃業に追い込まれる事は国の政策として絶対に防ぐのが普通である。彼は馬鹿なのか?本気で言っているのか?
そもそもそれ以前に昨今の中国・アメリカ間の貿易不均衡の問題と、技術窃盗に加え、というかそんな問題以前に他国への侵略を試みる中国の蛮行によって、アメリカにとり中国は経済競争国と言う次元を超え、完全に敵国認定されている状態なのに、その気になればアメリカ自身が自国内でかなりの種類の資源を確保出来るので呑気に鉄鋼やその他商品の輸入をしたりなどして敵に塩を送るようなことをする理由はないわけで、、、、いや、ここまで説明しなくても常識的知能を持っている方ならお分かりになると思うのでこれ以上のアメリカ鉄鋼業や中国との政治的関係についての説明はやめておこう。

また彼は日本と韓国そして中国との関係についても典型的左翼の言い分をそのまま主張する。例えば尖閣諸島における中国の侵略的試みについてはこの島の領有権は第2次世界大戦後のサンフランシスコ平和条約でアメリカ側が勝手に決めた事であり、中国はそれを認めていないので領有権の問題はまだ残っていると言うのが彼の主張である。しかしそれ以前に第二次世界大戦前から日本は慎重にこの地域の領有権の確認をした上で日本編入を宣言したのであって・・・ううん、やめよう。
健全な思考回路を持つ一定の年齢の人なら多分私が説明しなくても知っている事であろうし、もしそれほど詳しくなくてもご自身で調べればこの辺りの議論はいくらネット上にあり、日本側と中国側の主張のどちらの方が説得力があるかについては自明な話である。

韓国が日本が戦後復興にある混乱の中で火事場泥棒した竹島についてだが、彼が言うには竹島の領有権については尖閣よりも状況が明確であり、これは間違いなく韓国のものである、とのことだ。

私「いや、竹島の領有権については韓国側が何をどうやっても自国領と主張するには無理がある。とにかく韓国側の言う証拠が全部無茶苦茶だから。」

彼「え?むしろ竹島こそ韓国側であることが明確だから、君の主張にはこっちの方がびっくりしたよ(笑)」

私「😡」

実は韓国人の中にも、たとえ反日精神病の同胞キムチから卑劣な嫌がらせを受けたり場合によっては殺人対象にされると分かりながらも、自分の考えに対して嘘がつけないという理由で非常に勇気のある行動を取る人たちがいる。このようなある意味その辺に溢れかえる平均的な知恵遅れ日本人よりもずっと高貴な人格を持つ少数の韓国人が、各種証拠文献などを精査し自国の韓国政府のもろもろの反日的主張がいかに嘘まみれで荒唐無稽なものであるかを韓国内で韓国語で発表したり、論文として発信する。慰安婦問題や竹島問題についてこれらの孤高の戦士達の意見は十分聞くに値すると思うのだが、とりあえず貴重な意見だろうと思いこれら韓国人側からの少数意見をこのドイツ人のに送ってみた。

私「韓国人の中にも少数ながら日本の主張を支持する人たちがいるんだけど。彼らは論文まで書いたりしてるし、リンクを渡すから読んでみなよ。」

彼「読んでみた。この極右韓国人の意見はかなり偏っている」

私「😡」

この返信を見て目眩がおきた。いやほんとに参ったものである。日本の意見を支持する韓国人は問答無用で単なる極右扱いである。なんて都合の良い解釈ばかりするんだろう。自分に対する反対意見は全て極右。

今これを書きながら詳細なやり取りについて思い出したりするのだが、腸が煮えくり返りそうだ(ちょっと気を落ち着かせるためにちょうど今ハーゲンダッツを食べ始めた。マカダミアナッツ・キャラメル味は私にとって鎮静剤です😌)。ある日は昼過ぎに私のアパートに遊びにきてキッチンのテーブルで昼食を一緒に食べながら政治の話が始まり、なんと気がついたら夜の8時ぐらいまで議論を続けていたことがあった。何がなんでも彼は主張を曲げないのだが私も引かない。しかも彼の言い分はどこか相手を見下したような部分があるので議論とはいえこちら側は腹が立ってくる。感情的になってはいけないと思いつつも頭がカッカしてくるので時に私の口調が激しくなる。
どうでもいいことだがキッチンにあるスピーカーでラジオ音楽を流していた。その日はアパートの同じ階の女性が少し遊びにきた。しかし我々があまりにも白熱しているので隣の部屋のソファーで一人で本を読んでゆっくりしていたようだ。数時間後に彼女が「じゃぁ私は帰るね」と言ってキッチンの前を通って行くときに、いまだに私とこのドイツ人がこの小さなキッチンの小さなテーブルで白熱していて、一方私は議論に夢中で全く気がついていなかったのだがラジオからはバックストリートボーイズのロマンティックな歌が流れていたようだ。彼女は狭いキッチンで野郎二人が至近距離近で喧嘩腰で議論し、その背後でロマンティックなバラードがながれている奇妙な状況に爆笑しながらまた自分の部屋に帰っていった。なんか分からんが非常に悔しい気分である。
くそ、なんかまた腹立ってきた。しかし今見たら幸運にもハーゲンダッツは十分に買い置きしてあった👍

距離を置いて冷静な視点で彼の異常とも思える主張内容を眺めているとその背後には一定の考え方が横たわっている。そしてそれは彼だけでなく私が多く見てきたドイツ人、特にある程度教養のある知的な人たちに共通している考え方である。
例えば日本に関しての問答無用な断罪は、おそらくナチスによるユダヤ人虐殺の事実を論拠に、一種の人間性悪説を前提とした延長線上にある考えなのだろう。これらドイツ人は「日本もドイツと同じような凶行を起こした国」という偏狭で説教くさい大変無礼な視点で日本を評価している。いや正確には、「日本はそういう国のはずだ」と思いたい、と言った方が正しいかもしれない。その考え方の裏側には「悪いのは我々だけではない」と言った捻くれた幼稚な考え方が潜んでいる可能性がある。視点を変えるとナチスによる大虐殺というとんでもない事をしでかした歴史的事実が重すぎるので、戦後70年経っても彼らの精神に耐え難い影響を与えているとも言えるかもしれない。だがそんなことは彼ら自身の問題であり日本にとっては大迷惑な話である。勝手にあんたらの精神的重荷に日本を巻き込むな、と。

また元アメリカ大統領であるトランプが、米独貿易収支不均衡についてと、EUをロシアから守るための要機関・NATOに対するドイツの貢献についての約束違反に対する、辛口だが事実をもとにした批判をした際は、ドイツ人のアメリカに対しての好感度が非常に落ち一時はなんとトランプより独裁者プーチンの方がマシな人間であると考えるドイツ人が多くなった事が統計調査で露わになり、一部の常識的ドイツ人も含め関係者を驚かせ、そして呆きれさせた。聞きたくなくても事実は事実であるのだがドイツ人は不意打ち的な批判に弱く、それがたとえ事実であっても感情的に反応する。彼らは堅実で真面目と解される国民性の反動とも言えるような、幼稚で恥ずかしい感情障害的問題を秘め隠しているのである。そして左翼性向のある知識人に関してはこの傾向が顕著であるように感じる。とにかく困ったのは自分たちの精神的問題を客観的に評価することができていないと言うことであり、そんでもって上から目線で日本(やその他の国を)を説教する態度を見せるのである。

私はたとえ意見が違っても相手を尊重して議論をしたいと思っている。少なくとも常にそう心がけようと実践しているつもりである。
だが、前述のドイツ人と日中関係に関する議論の最中に私が「南京大虐殺というのは証拠があまりにも少なく、そこで多数の死者の伴う戦闘はあったのは確かだが中国側の主張する死傷者数には疑問が多すぎる。また南京レイプ事件というのは中国人作家の創作話以外の何者でもない」と主張すると彼は半笑いしながら「君はナチスによるユダヤ人虐殺が創作だと考える人かい?」などという物言いで私の神経を逆撫でした。流石に私もこの時はちん毛が生えて10年も立ってない未熟なクソガキの癖に、戯言に対して私が対等に尊重してあげているのを解っていない彼を殴ってやろうかと思ったが、本気で殴り合いなんかしたら細身とはいえ体格の良い彼に敵うわけがなく、そもそも議論に対しての暴力は恥ずべき行為なわけで、目の前にある天つゆを水と間違えゴクっと飲み干し、何か味が変だと脳内が大混乱しつつもグッとその場を耐えたのであった。

暴力反対。どうせ肉弾戦じゃ勝てん

以前にドイツにおける移民問題について書いたが、それにも関係することだがドイツ人は真面目で自己制約的なのが災いしての反動だろうか、極端な理想主義に走りやすいように思える。そして一度そのようにバランスの崩れた思考に陥ると批判を受け付けなくなり、まさに原理主義的で反対意見を言う人を激しく攻撃し時に見下す。殊更これは左翼的な思想と非常に親和性が高いようで、ナチスの犯した極悪非道な蛮行からの精神的解決策として「独善的な左翼思想」は非常に魅力的な逃避先なのであろう。


そういうわけなので政治的議論になると偏屈で左翼的な思想を持つことの多いドイツ人との日本関連の歴史話には気をつけた方が良いと思う。かといってこういう根拠のない日本断罪論に対し反論をせず有耶無耶にし、真夏の公衆便所で逃げ回るゴキブリのような臆病者日本人も忌むべき低俗なカスであり、結局国際世論の勘違いを放置し問題を悪化させているのである。老害世代を筆頭に時に偏屈で妙にプライドが高いくせに肝心な時は他力本願になる日本人は自分の首を絞め将来の世代に大問題を押し付けているのである。ちなみに臆病者と思われるゴキブリは寝静まった夜中に人間の口元から水分を補給したり、垢を食べようと皮膚を齧ることもあるという。ゴキブリ程度の勇気もないならそのまま中国の核に打たれてゴキブリのように叩き潰され内臓をぶちまければ良かろう。またはこのような状況になった事について少しでも自責の念があるのなら世界に誇るサムライ(笑)の子孫らしく腹を切ってやはり内臓をぶちまければよろしい。

ついでに言いたいことは、無駄に影響力の大きい偽善左翼人の起こす深刻な問題として、こういう左翼的独善者は結果として共産主義や独裁政権を間接的に手助けしていることが非常に多いということだ。ただ本人達は良い事をしていると思っているから余計に始末が悪い。こういう偽善的左翼支持者は結果として中国共産党やプーチンロシアの利する事をしており、例えばドイツが引き起こしたシリア(偽装)難民の大流入問題もメルケルを筆頭とした自意識過剰な善意のドイツ人によって引き起こされたが、その結果EU内部で政治的大分裂が起き、その結末は燻り続けていたイギリス国内のEU脱退騒ぎにとどめを刺して完了させたことである。このとんでもなく恥ずべき歴史的後退を一番喜んでいるのは大罪人プーチン率いるロシアであることにどれだけのドイツ人が気がついているだろうか。ドイツ人の罪は非常に大きい。

このドイツ人の友人(?)とは最後の激論後3ヶ月ほど連絡を切っていた。丁度良い機会なのでこのまま疎遠になろうかと思っていたところ、つい最近また連絡が来た。学校の試験が終わるので来週あたりに遊びに来たいとのことである。意見の違いがあっても友達として尊重し続けるならいつか私の意見も尊重してくれる日がくると信じたい。コロナによる飲食店規制も緩くなったので、このクソガキ彼を久しぶりに行きつけの高級ハンバーガー店に連れていってやるかな🤨

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