リトアニア・ヴィリニュスでの外食

今はリトアニアのヴィリニュスに少し滞在している。

ちょっと変わった旧英国式のホテルに泊まって朝食を食べ終わって部屋に戻ったところでこれを書いている。下の写真はその朝食だけど、多分注文した品が偏っていて妙に卵料理が多い・・・美味しかったので問題はなし🖖

リトアニア人は自国の建築物に対してあまり良い印象を持っていない。というのはソ連時代の影響で無機質で同じような造形の建築物ばかりと感じるから。具体的にいうと次のような感じのコンクリート製のアパートというか集合住宅のことである。どこかで見たことがあるかもしれないがこのような建物はまだ結構日本にもある。要するに「団地」のこと。

機能性が悪いわけではないけど、特に冬になると独特の寂しい雰囲気が漂う。

こういう集合住宅は頑丈で長持ちするし、無駄な装飾もないので建築費は安いとされる。また機能面でも何か問題があるわけではない。とはいえやはり無機質すぎて、特に2・30年経つとたとえ機能面ではまだ問題なくとも見かけがあまりにも無機質な感じになるので嫌気がさす人も多い。なので最近は全ての住宅がこのような灰色の寂しいアパートというわけではなく、外装のみのリノベーションなども盛んで少しづつ変わりつつある。余談だがリトアニア人はこういう自国の問題を他の先進国に移住後も素直に批判する。

ただここ首都ヴィリニュスでは少し様子が違う。特に街の中心部はその広範囲が丸ごとが世界遺産に登録されており典型的なヨーロッパの美しい街並みが残っている。

歴史的な建築物もたくさんある。このカトリック教会セイント・アン(St. Anne)はナポレオンがロシア征服の旅路の途中で立ち寄ったことがあり、これを見た彼に「パリにに持って帰りたい」と言わせたとの逸話が残っている。

Church of St. Anne

3度の飯は外せないので毎回色々な店で食べるのだけど、リトアニアに何度か来て気がついたことがある。それは値段の割には結構美味しいものに出会えるということ。とは言え全てのものが美味いというわけでなく家庭料理なんかはドイツやルクセンブルクとあまり変わらずジャガイモと豚肉がよく食べられていて、不味くはないけど特段美味というわけでもない。面白いのが外食する際で、イタリアンやフレンチなどの手の込んだ洋食に限ると結構美味しいものが多くその割には安いのである。今回食べて驚いたのが次の2点について口にした時。一つは街の中心部の喫茶店で見つけたこれ。

この緑色は着色料ではなさそう。お値段は2ユーロ弱だったと思う。

そう、抹茶チーズケーキである。一口食べてびっくり、本当に抹茶の味がする。抹茶を謳っている商品なんだから抹茶の味がして何がおかしいのかと突っ込まれそうだが、抹茶はいまでは世界のどこでも一定の知名度を会得しているが残念ながら日本国外で口にする抹茶系のお菓子はほとんど抹茶の味と香りのしない見掛け倒しのものが多かった。この喫茶店で偶然見かけたこれは普通に日本のコンビニとかで買えるような少し高めの抹茶チーズケーキであり素直に美味しかった。
ちなみに上に乗ってるのはどうやら食用の薔薇の花っぽい。まぁ、これは別に味も香りもなかったし単なる飾りだった。

お次はこちらの一品。

とんこつラーメン(大)。ちょっと写真がブレた。お値段は確か約8ユーロ。

まず一つだけ残念だったのはこのとんこつラーメンのスープの味がとにかく薄い。生姜の香りもほぼ皆無で正直スープは落第点💩。一方それ以外のチャーシューや卵などの付け合わせは完璧で、日本のラーメン屋と遜色がないのには驚いた。麺については良くも悪くもないが出来立ての製麺な感じがした。少しトイレに行こうと店内を歩いていたらなんとレストランの裏側にどうやら製麺機があるようでガッシャンガッシャンと音がしている。なるほど、本当に打ちたての麺を使用していたわけだ。最近は日本国外での本格的ラーメンが流行ってきているが製麺機を導入してまでのこだわりを見るとここのオーナーは本気のようだ。見た感じオーナーはリトアニア人である。ちなみにお店はヴィリニュスの中心部にあった。スープが良ければ多分日本のラーメン屋と何も変わらないであろう。

リトアニア人というのはどうも国外の技術や文化的なものを取り入れようとする際、かなり本気でオリジナルを目指そうとするようだ。少なくとも外食関係だと値段の割にはかなりレベルが高くてびっくりすることが多い。先程のラーメンのスープのように時々うまくいってないこともあるが、それでも外食産業という範囲だけでいうなら美食の国フランスとイタリアを除いた欧米先進国と比べても結構レベルが高いと言えよう。リトアニアの他の中規模都市でも10ユーロ弱を払うと結構美味いものがでてくることを考えると、首都ヴィリニュスだけの現象ではなく、やはりリトアニア人に共通した性格からくるものであろう。ドイツは日本と共に三本の指に入る先進国中の先進国だがそれもあって自信がありすぎるのか時に他国の文化を見下す、は言い過ぎだが、軽く見る部分がある。特に工業品が突出して優秀であるのは間違いないが、それ以外のアートや美食などについてはフランス・イタリアと日本と比べだいぶ劣ると言わざるを得ない。例えばドイツで抹茶に関連した食品は時々あるが結構まずいものが多いのである。そういったことを考えると先進工業技術ではドイツよりも劣るリトアニアだが食べ物に関してはドイツよりは間違いなく格上であろう(公平にいうとリトアニアは小国なので「規模の経済」効果も発動し難い事を考えると仕方がないとは思う。先進国扱いされている小国ルクセンブルクの工業も実際大したことがない)。ほんとになんでもないことなんだけど食べ物を見るだけでも国ごとの特徴とか国民性が見えたりするので面白い。それはともかくもしリトアニアに訪れることがあるなら、値段の割に意外と美味しい外食を楽しむことをお勧めしたい。

ちなみに肝心のリトアニア料理については今回は取り上げなかった。正直不味くはないけど賞賛するようなものでもなく、ドイツ料理とよく似ていると思う。

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