ロシアのウクライナ侵攻は、良薬は口に苦し、となるか。それともただの毒か

ウクライナ侵略状態がまだ続いているのでまだ総括はできないが、侵略当初から薄々感じていることがある。やや不謹慎ではあるが私はこれがある種の幸運な劇薬であると少し感じていたりする。

国の壊滅を意識した本気の戦争は富の分配や社会的平等を引き起こすことがあるというのは一部の経済学者によく知られている。第二次世界対戦が特に顕著で日本やドイツをはじめとして幾つかの当時の強国は政治的・経済的に徹底的に打ちのめされる、もしくは大変革を迫られた。実際に侵略される可能性が低くても壊滅的影響が起こる事を前提とした経済・政治体制に移行した国もありイギリスやアメリカがそうである。
これらの国の全住民が「生か死か」を覚悟した心境に入り、その結果貧困層や一般市民だけでなく、資金的な余裕のある地主や経営者など社会的上位者も自己の資産・資材を国家防衛のために使わざるを得ない状況になる。なんせ国が侵略されたら、いや、そもそも自分が死んでしまってはどんなに資産を溜め込んでいても無意味なのであるから。
また敵国にとっては主要な攻撃・略奪対象を相手国の資産や社会的に地位の高い人間に集中して戦略を立てた方が効率が良いのだから、失うものの少ない平民よりも裕福層などの方が危機感が高くなる。よって社会階層を問わず国民全てが有無を言わさず戦時経済体制に入り、この結果、皮肉なことに資産による社会階層の壁は急速に薄くなってきて個人の持つ資産は社会全体で見た場合平等になってくる。また男女差別云々など悠長な事を言っている余裕も無くなるので、老若男女に関わらず有能な人材が各職務に抜擢されやすくなる。日本と西ドイツではあれだけ国が破壊されたのに逆に戦後は高度経済成長と共に戦前には無いような新しい企業が続々生まれたのは社会階層や既得権益者が戦争によって一掃され、機会平等が一時的に最高潮になったからであると言っても過言ではない。ホンダやソニーもこういう環境から生まれた企業の代表である。

何が言いたいかというと、人間というものは本当の死を目の前に感じるとき、どんな綺麗事や過去の栄光も無価値になるということだ。体力・知力とともに単に生き残るための実力だけが最も価値のあるものとなる。そしてそれが可能な人間は躊躇なく最良の選択を選ぶ。背は腹に変えられない。

なので国家総力戦レベルの戦争や超自然災害のような生存危機が起きた場合、周りに流されるだけでこれまで自分の脳を使う能力のなかった馬鹿はそのまま状況の渦に飲まれて消え去りやすくなり、ちょっとだけ頭の良い人間はコソコソと卑怯に他人を利用してまで生き残る。またそれほど多くはないが人望も知力もある人たちは彼らだけで協力し集団の力を持って生き抜いてその先に希望をつなげることも可能であろう。
ちなみに黒船襲来とその後の日本の歴史もまさにこれを証明している。

ドイツどうした

さて、プーチン大統領が次の様なコメントを発した。

“But also the highest-ranking officials of leading NATO countries are allowing themselves to make aggressive statements in relation to our country.
“For this reason I order the minister of defence and the chief of general staff to put deterrent forces on special combat duty.” 

SKY Newsより 抜粋


要するに核攻撃も視野に入れていると発言したわけだ。
これがたとえ欧米諸国に対する口だけの危険な脅し文句であったとしても、核ミサイルを大量に保有し過去に世界中を何度も紛争・戦争に巻き込んだ、アメリカでさえ正面対決を避けたいロシアという国の大統領発言である。無視することは流石の怠慢国家ドイツにさえできなかったようだ。緊急性のレベルが格段に違う。

The Russian invasion of Ukraine has scared German officials enough for the country, frugal on defense, to kickstart a surge in military power.

German Chancellor Olaf Scholz announced to parliament on Sunday that the country would be raising its defense and military spending above 2% of its total GDP. Germany has, for decades, refused to adjust their spending on defense, instead focusing spending on social programs. With Russian President Vladimir Putin’s invasion of Ukraine underway, Scholz thinks it is time to flex the nation’s muscles.

“We have to ask ourselves – what capacities does Putin’s Russia have and which capacities do we need to counter his threats?” Scholz said in front of parliament Sunday.

FOX businessより抜粋

軍事費の少なさとNATOへのさらなる貢献を前アメリカ大統領トランプに指摘され、恥知らずに逆上していたドイツが驚愕の光の速さで、たったこの数日であれだけ過去に渋りに渋った軍事費をNATO加盟国に要請されている「GDPの2%」に届くように予算編成することを決定したようである。笑えるに笑えない喜劇であるが、ヌルヌルと左翼側へ突き進むかのように見えたドイツがこれについてはマジシャンの如し速さで手のひらを返したことを見ると、一応正常な感覚が一部の政治家共に残っていたわけだ。

日本どうする

ちなみに日本では安倍前首相が核共有(ニュークリア・シェアリング)という構想の下核兵器を日本国内に保有して、侵略国に対しての反撃力を持つ事を提案したが、とろふわ夢見心地の岸田首相は「非核三原則を堅持するわが国の立場から考えて認められない」と即座に否定した。
もしかしたらいつか東京大阪で第二次広域スーパーBBQ大会が他国主導によって開催されるかも知れないけどその際は憲法第9条を誇らしく叫んでください。ま、私は日本に住んでないんで万が一の際は良いんですけど。選挙で誰を選ぶかは皆さんですし、自己責任ということで。

つい、言いたい放題してしまった。もちろんマトモな方もいるのは知ってるし、そういう方たちには正直助かって欲しいと思ってます。

今回の侵略戦争はプーチン大統領とその側近あたりだけで判断された、ロシア権力者に伝統的に現れる征服思想と、高齢で自身の死の匂いを嗅ぎ取っているプーチンが歴史に自分の名を残したいと言う名誉欲によって起こした時代状況を読み違えた奇行とも取れる。特に前回の記事でも書いたように私の知るロシア人は欧米的価値観の重要さを理解していると同時に、強権独裁政治を続けた結果ロシア経済を疲弊させたプーチン政権にあまり共感しておらず、とあるモスクワ在住の知り合いはプーチンの事を「ボケて虚言癖が出てきた老人」の罵っている。一方強権を持っているプーチン大統領が何をするかわからないのもまた事実であり、実際クリミア半島は侵略されてしまったことは忘れるべきではない。
今回はほぼ全ての欧米民主主義国がロシアへ対しての徹底非難と冷戦並みの反撃行動に出たのは何よりも今回のロシアの行動が稚拙かつ悪役として非常に分かりやすかったからだろう。そのためドイツを筆頭とした腑抜けた先進国連中の頭に思いっきり冷水をかけることに成功し、好ましくない偶然ではあるがこれ以上深刻な状況になる前に馬鹿どもの目を覚ますことができたと言えるのではないか。

ただ残念ながら日本はまだ中途半端な目覚め具合である。中国がロシアのような事を始めたら、日本はどう反応するだろうか。香港が民間人の死者負傷者を出しながら軍事的に占領・吸収されたことは既に半分忘れられている。韓国にはだいぶ前に竹島を強奪・占領されている日本だが、オバサン達は安っぽいキムチドラマ男優に頬を赤らめ股間を熱くしてたし、今の若い女性はキムチ的ゲイポップを楽しんでいる。日本がドイツ程度に反応するのは尖閣諸島か台湾が侵略戦争に巻き込まれたらだろうか? そういえば尖閣は既に占領されかかった事があったよね。

まぁ、言い訳は自由にしたらいいと思います。どちらにしろ私は巻き込まれないように準備はできているし、気分的に余裕はあるので今日も飯がこれまた美味い😌

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