物乞いウジャウジャのルクセンブルク市内

体感的に前から感じていたし、またルクセンブルクの治安は外部から思われているほどには良いわけではないということをこれまでの記事にも書いた。わざわざ書くべき事かどうかはわからないけれどルクセンブルク内ではニュース(RTL)にもなったので引用もしながら現状を少し報告してみたい。

ルクセンブルクには物乞いが以前からある程度いたものの、最近は激増といった感じである。特に市内中心部のHamilius近辺のショッピング街や中央駅周辺ではそこらじゅうにいて本当にウザすぎる。7・8年ほど前にもある程度はいたが当時はまだ物乞いの雰囲気も落ち着いており、一種の常連?物乞いが各自お気に入りの所定の位置で静かに佇んでいると言った感じであった。その当時と比べると体感的には2倍どころではなく3、4倍に数が増えた感じで、中には攻撃的に近寄って金をねだってくる野郎もいる。ちなみに野郎などと表現したけど結構女(中年ババア)の物乞いも多く、女だからと言って舐めて掛かるといけない。その押しの強さと外見も含めた雰囲気的な汚らしさでジリジリと近寄られると胸焼けがしそうになる。連中は人間として捨てるものがこれ以上何も無いのでとにかくうざい。この連中の前を通り過ぎる時はむっつりした顔で思いっきり無視するのが正しい対処法だ。しかしそんな気分ではせっかく市内へ買い物に来てもリラックスできないのは想像に難くない。

また記事にも書かれているが増えたのは物乞いだけでなくスリも大幅に増えており、一定の緊張感を保ちながら歩き回らないといけないので、「気軽で楽しいお買い物」といったノリで市内の繁華街に行こうという気になれず、なんだか面倒だな、ということになってしまう。その結果客足にも影響し店舗運営に問題が発生しているところもあるようだ。客足が変わらなくても例えばセキュリティ対策の費用が嵩張ったりするなどの問題もあり、店舗の家賃が高く雰囲気の悪い中心部繁華街ではなく、少し郊外の静かで大きなショッピングモールへ移転してゆく店舗もあるようだ。実際いくつか郊外のショッピングモールへ行ったことがあるがその内の幾つかはここ数年にできたような綺麗な建物で、内部は広いし高級ブランドはなくても中級レベルのやや高価格なブランドや、有名でなくても商品にこだわりのある小規模ブランドが入店してたりしてかなり楽しめた。またある程度客の出入りもあり寂れた感じではないし、物乞いなどは全くいないので、店側にしても客側にしてもアクセスがやや面倒ということ以外は良いこと尽くめである。

今回、市内の散々な状況に対して政治家が本格的に意見を出したことにより状況は変わっていくかもしれない。そもそもルクセンブルク中心部であるHamiliusはルクセンブルク大公の屋敷などもありその付近の雰囲気が悪くなるというのも政治的に見て無視できない点であろう。問題が起きても初期対応の遅いルクセンブルクであるがこれを機に治安や風紀面についてちょっとは良くなるのであろうか。

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